Statement

私は、人の心の営みによって形づくられる想念を、この世界の眺めに重ねてみることがあります。そのレイヤーは、例えるなら感情の道筋に沿って移動し合う粒子の流れのようなイメージに近いかもしれません。 近年、友人との死別を経て、自分たちに与えられた身体とはこの世界を往来するそれらの粒子にとっての循環経路なのだということを強く感覚するようになりました。

一人の人間から幾重にも伸びていくその流れは、隔たりながら隣り合っている私たちを結びつける「目に見えない川」を想起させます。

そしてその水脈は、ここからは見えない遠い場所ともどうしようもなく関わっているのかもしれません。私たちの体を流れる水が、この地表をめぐり続けているように。

ときに、身体に備わっているその道筋は澱みが生まれることがありますが、それでもそこに流れがあることそのものが命という現象を連続させていて、その深みには救いとしての闇の姿さえ見つけることができます。そして、そういった経験の連鎖によって私たちの生を象る輪郭が変化し、境界を越えていくことに意味を感じています。

存在の微かなもの、声を持たぬもの、そのような切実さを帯びた他者性を持つ身体と出会う時、そこに宿る記憶と私たちの身体は視覚的な経験としてどのように交差し得るのでしょうか。私たちの想像力の余白を漂いながらこの世界を静かに循環しているものへの接続の作法について、写真という視覚表現を通じて考え続けています。

Unseen River is a combination of conceptual, non-material layers formed by the human mind.

These particles are like our emotions and our cells. From a single person, there are multiple tendrils that stretch out, forming an ‘unseen river,’ connecting us to others. After a friend’s death,

I began to believe and understand that the body not only exists in the present moment but it is in infinite circulation, moving constantly throughout the world.

To create this series I spent 10-years with his subjects, capturing traces of memory in the images and blurring the boundaries between the physical and metaphysical.

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