press to zoom

press to zoom

press to zoom

press to zoom
1/13

2015  " Everything returns to the (memory) sea then pours back down

            / すべて海へ還っていく、そしてまた降り注ぐ " より
​type-c print   

個人から生じた想念がこの世界を行き交うさまを、ひとつのイメージとしてこの視界に重ねて眺めることがある。その感情の道筋は、隔たりながら隣り合っている私たちを結びつける川のような、目には見えない水脈を想起させる。 

 

近年、友人との死別を経て、自分たちに与えられた身体とは、ひとつの開かれた循環経路なのだということを強く感覚するようになった。死というものは、物質的に、そして社会的に、その経路が閉じるということだ。

身体の中を流れる水がこの地表をめぐり続けているように、個々の身体のありようを支えているものは、ここからは見えない遠い場所ともどうしようもなく関わっている。小声の私的な語りは、どこへ流れつくのだろう。身体がなくなったあとにもそれは、どこかを流れて生きているのだろうか。

あらゆるいのちがいきいきと生き続けるための、新しい視座を探している。川の澱みに堆積している石を拾い、それを磨いてみることは、写真を見続けることに少し似ている。