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2020  " Active imagination to talking with nature   " より

「言葉を交わさないコミュニケーション」の可能性について、写真行為を通じて思考している。言葉を用いた対話とは、本当に進化したコミュニケーションのありかたなのだろうか。それによって退化してしまった感性のことを、時々考えることがある。

たとえば触覚とは個人的なものでありながら、他者との接触が生じる場としての公共性を同時に担っているように、ひとりの人間の身体の中にはその人のコミュニケーションの履歴によって積み重ねられたひとつの文化がある。

この数ヶ月の間に「ソーシャル・ディスタンス」という言葉が人々の意識空間に支配的なかたちで浸透し、私たちの個々の輪郭としての境界が強制的に「隔てられるもの」として強く意識されるようになった。それぞれの関係性がもっていた生理が、言葉や規則によって一方的にフレームされてしまうような、身体の声が置き去りになる経験をもたらした。

今回の撮影では「眼差しによる対話」などのワークショップを行い、目や皮膚を「聴く」器官へと変容させることを起点としている。感覚の「中心」をずらすことによって互いの境界を攪拌し、そこから新しい伝達意識が生まれることを観察している。

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