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2015.8 引力と斥力のあわいで

 

 

 

香港に行った時のことだった。

ケーブルカーに乗ろうとしたら、前に並んでいた親子と相乗りすることになった。年の頃は、中学生か高校生くらいだろうか。二人の兄弟とその母親の三人連れが、僕の向かいの席に座った。赤とピンクのシャツを取り入れる感じがエネルギッシュだ。次第にお母さんは目を瞑り、寝入るように息子の肩にもたれかかった。きっと彼らが幼い頃から変わらないであろう、とても親密な空気を残したままで。

僕は中学生に上がってから、家族と一緒にいる自分を見られることに恥じらいを持つように育ってしまった。小学生の頃まで、地元のお祭りを

母親と歩く時間がとても好きだったのだけれど、いつのまにかその習慣は途切れてしまった。それはある意味では自立のプロセスかもしれないし、しかし周囲の友達の空気に同調しただけなのかもしれない。

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© All rigths reserverd by Hirotsugu Horii.

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